今こそ復刻を!サッカー襟付き(ポロシャツ風)ユニフォームの変遷
サッカーユニフォームの中でも根強い人気を誇るのが、ポロシャツ風の襟付きユニフォームです。
襟付きユニフォームは1990年代から2000年代に世界的に流行したスタイルですが、近年はリバプールなどのビッグクラブが襟付きスタイルを復活させたことで、またひそかに注目を集めています。
そこでこの記事では、国内外のクラブや代表チームの事例を踏まえながら、「襟付きユニフォーム史」をご紹介します。
おしゃれな襟付きユニフォームは普段使いもできるため、これからチームユニフォームを作ろうとお考えの方はぜひチェックしてください!
サッカーの襟付きユニフォームブームは1990年代後半~2000年代前半
サッカーのユニフォームにおいて襟付きスタイルが流行したのは、1990年代後半から2000年代前半です。
最も顕著な例で言うと、1998年のワールドカップフランス大会では、実に全32チーム中24チーム(75%)が襟付きスタイルを採用しています。
日本代表を振り返っても、中山雅史選手や岡野雅行選手など、襟付きのユニフォーム姿が印象的な選手が多いのではないでしょうか?
2000年代に入ると襟付きユニフォームは一気に影を潜め、2002年のワールドカップ日韓大会では、全32チーム中わずか5チーム程度と激減しました。
近年はレトロな雰囲気を漂わせるユニフォームとして、サッカ―ファンの間では根強い人気を誇っています。
襟付きユニフォームを採用したヨーロッパクラブ
ここからは実際に、襟付きユニフォームを採用したヨーロッパのビッグクラブをいくつかご紹介します。
マンチェスターユナイテッド
襟付きのユニフォームと言えば、マンチェスターユナイテッドのエリック・カントナの姿を思い浮かべる方も多いでしょう。
マンチェスターユナイテッドは1992年から2000年まで、長きにわたり襟付きユニフォームを採用しました。
若かりし頃のデビッド・ベッカムも、襟付きユニフォームがよく似合う選手としてファンの記憶に刻まれています。
ユベントス
襟付きユニフォームを伝統的に採用しているチームとしては、イタリアのユベントスが有名です。
ユベントスは2003-04シーズンまで伝統的に襟付きユニフォームを継承してきたチームで、その後も何度か襟付きユニフォームを復活させています。
ゴールキーパーユニフォームでも襟付きスタイルを採用しており、ユベントスのレジェンドであるブッフォンも襟付きユニフォームを長年にわたり着用しました。
バルセロナ
スペインの名門バルセロナも、1999年から2002年にかけて襟付きユニフォームを採用しました。
特に1999-2000シーズンのユニフォームはクラブ創設100周年を記念するもので、レトロかつシックなデザインが特徴的です。
襟付きユニフォームを採用した代表チーム
続いて、襟付きスタイルのユニフォームを採用した代表チームを振り返りましょう。
日本代表
日本代表では、1993年から2001年にかけて襟付きユニフォームが採用されました。
日本サッカー史に深く刻まれた「ドーハの悲劇」や、初めてのワールドカップ出場となった1998年のワールドカップフランス大会など、90年代の日本サッカー史は襟付きユニフォームとともに歩んだ歴史といえます。
フランス代表
フランス代表は1994年から2000年にかけて襟付きユニフォームを採用しており、その後も度々襟付きユニフォームを復活させています。
1998年の自国開催となったワールドカップでは優勝を果たしているため、襟付きユニフォームはフランス代表にとって縁起の良いユニフォームと言えるかもしれません。
イタリア代表
イタリア代表は1981年から1998年と長きにわたって襟付きユニフォームを採用してきました。
1994年のワールドカップアメリカ大会決勝で、PKを外して立ちすくむロベルト・バッジョの姿を思い浮かべる方も多いでしょう。
アズーリ(青)と襟の相性は非常によく、各国代表の中でも特にデザイン性に優れたユニフォームと言えます。
【復刻の兆し】近年の襟付きユニフォーム
近年は「レトロ」なユニフォームとして襟付きユニフォームが再注目を集めています。
ここでは近年襟付きユニフォームを復活させたチームをいくつか取り上げてみましょう。
リバプール
襟付きユニフォームが再注目を集めるきっかけになったのが、リバプールの2021-22シーズンのアウェイユニフォームです。
紺と赤のラインが入った襟元はファンからも大好評で、普段使いしてもまったく違和感がない一枚と言えるでしょう。
浦和レッズ
Jリーグでは、浦和レッズが2022年に約10年ぶりに襟付きユニフォームを復活させて話題を呼びました。
明るい赤を基調としたユニフォームはエレガントさを兼ね備えており、アウェイユニフォームでも襟付きスタイルを採用しています。
横浜F・マリノス
Jリーグにおいて最も襟付きユニフォームの印象が強いのは横浜F・マリノスではないでしょうか?
横浜F・マリノスは2020年、2021年シーズンと2年連続で襟付きスタイルを採用しており、純白の襟が青色のユニフォームに美しく映えるのが特徴です。
ブラジル代表
代表チームで近年襟付きユニフォームを復活させたのが、サッカー王国ブラジルです。
2019年のコパアメリカで襟付きユニフォームを復活させたブラジル代表は、見事大会を制覇。ネイマールが襟を立ててユニフォームを着る姿も話題を呼びました。
ポルトガル代表
EURO2020では24チーム中6チームが襟付きユニフォームを採用しましたが、中でも注目を集めたのがポルトガル代表です。
襟付きのホームユニフォームはポルトガル代表としては1998年以来の復活で、真っ赤でシンプルなデザインには「かわいらしい」という声が多く上がりました。
今後も継続的に襟付きユニフォームを採用するのか、ファンの間では注目が集まります。
【チームオーダー対応】おすすめ襟付き(ポロシャツ風)ブランド&ユニフォーム
襟付きユニフォームをチームで制作する場合は、以下のようなユニフォームが人気です。
いずれもカスタマイズ画面の「衿」から「襟付き」を選択できます。
ABANI(アバーニ)
ABANI(アバーニ)はシンプルなデザインが特徴のユニフォームブランド。
カラー展開が19色と豊富なため、チームカラーもデザインしやすいでしょう。
NEW BALANCE(ニューバランス)
NEW BALANCE(ニューバランス)の「胸切り替え ゲームシャツ (染め生地仕様)」は、左胸上部のカラーをアレンジできるのが特徴で、アシンメトリーでおしゃれなユニフォームを制作できます。
MIZUNO カスタムオーダー ゲームシャツ ポロ首 (P2JS0E01)
ミズノのカスタムオーダーシャツは、両袖のデザインが特徴的。
袖に斜めのラインが入ることで、スタイリッシュな印象に仕上げることができます。
umbro LIGHT COMPO+『1924』シリーズ【teammax限定 別注モデル】
アンブロの「LIGHT COMPO+ tetra ゲームシャツ」は、ダイヤモンド型の繊細なデザインが魅力の一枚。
袖に入るラインもレトロなデザインで、襟と組み合わせることで90年代のようなクラシックデザインにすることができます。
リバプールが襟付きユニフォームを復活させたことで、これから世界中で「第二次襟付きユニフォームブーム」が来る可能性もあります。
サッカーチームのユニフォーム作成を考えている方は、ぜひ襟付きユニフォームを選択肢として取り入れてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いたライター
長坂 ヒロ
WEBライター/ポルトガル語通訳。大学時代にブラジル・リオデジャネイロに留学し、ブラジルサッカーの虜に。世界一かっこいいと思うユニフォームはバスコダガマ(Vasco da Gama)。ブラジルサッカーに関する情報は、自身のブログ「ぶら~りブラジル」にて発信中です。